2030年、持続可能な開発目標(SDGs)の世界目標に貢献するため、障害者等が誰一人社会の中で取り残されることがない、共生社会の実現に向けて、視覚障害者が中心となって取り組むべき具体的な目標の一つとして、本プロジェクトを掲げるものとする。
チャリティー音楽祭スーパーライブは、視覚障害者のイベントではない。
視覚障害者とその支援者が中心となって実施し、視覚障害者が備えている素晴らしい音楽や知と努力をもって、他の障害を持つ方々や健常者など、広く一般の方々を巻き込むことで、社会における視覚障害者への理解の拡大と、共生社会の実現に寄与するための一大プロジェクトである。
2.指針と計画
SDGsの世界目標に貢献するため、その実施事業は日本のイベントとして代表的なものでなければならない。また、2030年までに、国際的にも認知されたチャリティーイベントを実施することは、本プロジェクトがSDGsの世界目標に寄与するための必達すべき重要な責務である。
指針に沿って本プロジェクトを遂行するため、以下の計画案を構想する。
第4回チャリティー音楽祭スーパーライブ2023では、千葉県各地域から来場客を積極的に集めるとともに、関東地区を中心に全国へイベントの告知活動を強化、更なる他の都府県からの来場者を増やす。本年は美浜文化ホール(メインホール354席)を満席にすることが目標。
具体策:
①2022年11月~2023年:4月:千葉県や千葉県教育委員会、千葉市周辺市域の後援を申請し、千葉市のイベントとしてではなく、千葉県から、全国へ発信する全国イベントとしての位置づけを行う。
②2023年5月:7年後には国際イベントとするため、まずは日本のイベントとして認めてもらう必要がある。そのため、日本の各政府機関にも後援申請を行う。
③2023年6月:後援をいただいた市域へはポスター・チラシの送付を開始。全国各地の視覚障害者団体等へのポスター・チラシの送付も開始する。
④2023年7月~9月:各種メディアを通じて、積極的な広報活動を行う。
2024年以降の、具体的な取り組みについては、2023年の実績に合わせて、規模を拡大していくものとする。
2027年には、新設された千葉市民会館の大ホール(1500席)で開催するため、そこまでに来場者数を1000人規模にする必要がある。
したがって、美浜文化ホールより大きなキャパのある中規模会場を開催会場にする。これについては2024年までに具体的に方針を定める。
以下は、チャリティー音楽祭スーパーライブが中期目標に定めている開催場所、新設の千葉市民会館に関する情報である。JR千葉駅に隣接する交通の便の良さからも、千葉から発信する国際イベントの実施会場として、その役割を発揮するには十分にふさわしい場所であろうと考えている。
老朽化進む千葉市民会館 JR支社跡地に移転決定
*新設の千葉市民会館について、2024年7月現在、2027年完成の計画が暗礁に乗り上げているため、やや長期的な利用が可能と思われる会場を選択することになった。
そこで、現在の老朽化する千葉市民会館での実施ではなく、船橋市民文化ホール(1,000席)にて2025年10月に開催する計画で、おおむね方針が決定した。
2030年には、新設の千葉市民会館または幕張メッセにて、大規模な国際イベントとして、第11回チャリティー音楽祭スーパーライブ2030を開催する。
3.目的達成のための今後のイベントのあるべき姿と9つの施策
視覚障害のあるアーティストを中心にハイクオリティーなライブを行う基本コンセプトはそのままに、『音楽と福祉の総合イベント』として、社会福祉の増進に寄与するため、有益な情報の提供等を更に積極的に行う。また国際的にも共生社会の実現に貢献できるイベントとして周知されたものにする。
①小学生以下を無料とすることを継続するほか、大切な未来を担う子供たちにとって、本イベントが、共生社会の形成に向けた人権教育の一つの場としても重要な役割を発揮するイベントであること等を、各学校、教育機関方面に周知し、本イベントの価値の重要性を社会にアピールする。
②視覚障害者団体等に、社会における視覚障害者への理解の拡大に繋がるための講演等をしていただけるよう、協力を打診する。
③視覚障害者等のQOL向上に繋がる話など、来場された障害者の方々に役立つ情報の提供も積極的に行う。
④人権教育に繋がる話は出演アーティスト側にもmcで積極的に話していただけるよう意識していただく。事前に主催者側と打ち合わせを行うなどがその具体的方法である。ただし、障害をもつアーティストについては歌や演奏が人権教育に直結する場合も多く、mcによるものとは限らない。
⑤視覚障害のアーティストの割合を7割程度とし、ステージ上でも共生社会の実現を演出する。
⑥聴覚障害をもつアーティストと視覚障害のアーティストがコラボするなど、障害種別の枠を超え、Diversity and inclusionをさらに越えて、『融合』を実現する。
⑦東京パラリンピック出演アーティストなどは勿論、障害を抱えつつも音楽活動を続ける日本を代表するような優秀なアーティストを結集させる。
⑧多くの来場者を呼び込むため、若者から高齢者まで認知されているような、著名な健常者のアーティストも特別ゲストとして出演していただけるよう、各方面にネットワークを拡大する。
⑨2030年以降、海外の全盲のアーティストなども積極的に誘致する。